CRS信州ツーリング(志賀草津道路・奥飛騨温泉郷)その③

6月10日ツーリング二日目の朝は・・・曇り空スタート。

今回のメインである志賀草津道路を目指し長野から中野へと北上します。

BMWR100GSのF氏が選んだ道は、千曲川東岸の一面りんご畑の広域農道。

右手奥にこれから駆け登る志賀高原方面の山々を見ながらりんご畑の中を進んでいくのですが、このあたりの農家の納屋という納屋には変わった形をしたトラクターが・・・・・まるでフォーミュラーカーのように真っ赤な円筒型のボディーに一人乗りのコックピットが付いていて・・顔をマスクで覆い頑丈なゴーグルを装着し全身を雨合羽様のもので完全に覆いつくしたいでたちの人が運転しているのです。
しばらく走っていてこいつの正体が分かりました! なんと農薬散布専用のSS(スピードスプレイヤー)というマシン。

目の前を覆いつくしてしまうほどにまるで噴水のように農薬散布をしているすぐ脇を、息を止めて通過する場面で気が付いたのです。
これはここ長野のごく当たり前の風景との事で、散布された農薬がわたくしたちに影響無いことを願いながら進むのでした。

やがて信州中野から渋湯田中温泉の登り坂に、ここで志賀草津道路の標高(2300メートル)に備えレインスーツを着用して再出発します。
十二沢橋のループ橋あたりから曲がりや傾斜がきつくなりどんどん高度を上げていきますが、辺りは真っ白な霧に覆われ始め、私たちが雲の中を走っていることを思い知らされます。
横手山ドライブインは景色の良い休憩場所で有名ですが・・・・通過!
白根山ドライブインで一休み。ここは標高2160メートル。富士山五合目に相当します。

この高さになると昔よくバイクや車のエンジンの調子がおかしくなりエンストで走行不能になることが多かったのですが、近年のエンジンはビクともしません。全員快調に雨天霧中極寒走行を苦も無くこなして行きます。
長野側から群馬側の下りに入ると・・・さっきまでの雨がウソのように晴れ渡ります。

そして目の前に広がる景色の中に、なんと、雪が。  寒いはずです。
雨は上がりましたが寒くてレインスーツを脱ぐ気になれません。
草津方向に坂を下っていくと強烈な硫黄の臭いが鼻を突きます。そこはなんと「殺生川原」
岩肌が硫黄独特の黄色に染まりあたり一面に蒸気が漂います。
いくつもある立て看板には「危険!有毒ガス発生に付き駐停車を禁ずる!」と。
思わず息を止めてさっさと通過します。
きつい下り坂をどんどん下り、草津温泉嬬恋村を通過し国道144号長野街道から上州街道へ。ここで早めの昼食休憩。
昨日の昼も夜も今朝も食したのですが、やっぱりお蕎麦!

http://sahanji.michikusa.jp/
ここのお蕎麦が一番美味しかったように思います。個人的に。
約1時間の休憩を取り一路中央道諏訪ICを目指して出発。
国道144号から国道18号、そして国道152号(大門街道)へと進み大門峠・白樺湖畔を通過します。とにかく下る一方!こんなにも高いところに行っていたのかと思うほどの下りの連続で国道20号に出たら諏訪ICにPM2:00ジャスト!予定通りに到着し、ここで一泊組と二泊組は涙のお別れです。
横浜組CB1300M氏・ホーネットMさん、神戸のBMWR1150RT氏・大阪のXJR1300Mご夫妻タンデムの皆さんはここから帰路に着き、あとの9名8台は次の目的地奥飛騨温泉郷へと進みます。