気をつけましょう!

「自転車がパンクして困ってんねん。ちょっとの間、原付貸して」

学生間ではよくあるお話ですが・・・・・、そのまま一ヶ月が過ぎても返すどころか連絡すらありません。持ち主が困って

「俺の原付、そろそろ返してくれよ」

と連絡すると、借りた友人は悪びれもせず

「借りて間もなく突然故障したんで乗ってないんや。」

と言い訳する始末。

持ち主が、わざわざ遠方の友人宅へ出向き、その近所にある当該バイクメーカーの一大専売店にバイクを押して持ち込み、修理を依頼すると、2〜3分の間バイクを触ったところで

「このバイクははっきり言って寿命やね。どうしても修理するなら4〜5万円覚悟せんとなあ」

と診断されたそうです。

困り果てた持ち主が昨晩わたくしに電話で

「すみません。とても遠方なのですが、バイクを引き揚げて修理できるか診てください。」

と連絡してこられました。

「了解!今からお伺いします」

軽トラックで現場に向かい、当該バイクと持ち主の学生さんを店まで搬送したのでした。




早速バイクを調べてみると、オドメーターは一周回って569kmを表示しています。

実はこの原付、わたくしが一ヵ月半前に修理したばかりの調子の良いバイクで、修理当時のオドメーターが9608kmでしたので、この一ヵ月半の間に約1000kmは走行しています。
やはり「借りて間もなく・・・・」は、紛れも無いウソ!

しかも、エンジン始動不良の原因は・・・・・よくよく調べてみると・・・・・
エアークリーナーの空気取り入れ口に、丸めたティッシュペーパーを詰めたことが原因と判明しました。
真新しいティッシュペーパーが自然にそんなところに丸まって詰まるはずも無く、誰かの意図が見え隠れします。

その友人が言うそうです。

「修理に4〜5万円もかかるんやったら、このバイクいらんやろ?  俺にくれたら、自分で直して使うから、このままちょうだい!名義変更もちゃんとするし」と。


危ないところでしたね。

悪意を持って他人のバイクを寸借する者や、良く調べもせずに「寿命」とか決め付ける者。

気をつけましょう。