二輪車安全運転大会の後に

大阪大会の終了後 幾人かの方から

「採点表のようなものをもらったが なぜ減点されたか 何が出来ていないのかを尋ねても  教えてもらえない」
と苦情めいたお話があった。

「採点表」なるものを見せてもらうと 課題ごとに100点満点中何点かの記述があるが 減点理由の記載は無く 例えば 法規履行 60点 ブレーキング(急制動)40点 とあった。

「これでは 次回大会に向けて あるいは 安全運転のために 今後わたしは何に気をつけ 何を練習していけばよいのか?  自分の何が欠点なのか? まったく分からない、大会に出た意味が無い」

なるほど。答え合わせの出来ないテストみたいなもので 今後の練習課題すら見つけることが出来ない訳だ。


ひとつ言えるのは
奈良県兵庫県 或いは他の都道府県が行うように
法規履行走行の採点は 試験場の警察官が行うことで 採点基準は明確になるであろうし
その他の課題審査の審査基準を明確に示す(例・採点表はカードにして選手個々に首から提げ 各課題終了時にその都度点数の記載を行い減点理由を知らせる)ことで 自己の運転技能を確かめ安全運転を励行しようと大会に集まる方々のより一層の啓蒙啓発に繋がるのではないだろうか。ということ。

さらに交通安全協会二輪車安全運転推進委員会認定の二輪車安全運転指導員や特別指導員は 免許既得者に対する安全運転の技能指導および安全の知識に関する指導がその役割でありその目的で与えられた資格であるはず。
法規履行運転の審査や採点を行う権限や能力を はたして持ち合わせているのだろうか?
少なくともわたくし個人が 指導員・特別指導員として昭和58年から様々な研修を受け勉強して来た中に 「法規履行走行の審査・採点」は無かった。
他の都道府県のように 運転免許試験場の試験官である現職警察官が 全国統一された審査基準に基づき厳正に審査するべきものであろう。

安全運転大会に自ら進んで参加し 安全運転の励行のために 自分の実力を知りたいと切に願っている善良なライダー達の やる気を無くすも起こさすも 善良な芽を摘んでしまうも育てるも ひとえに安全運転大会などの公平性・透明性いかんにかかっているといえるのではないだろうか。

今年は昨年に比べ 大阪大会参加者が大幅に減少している。
なぜならば昨年度の大阪大会では自己の得点すら教えてはもらえず 順位を裏付けるものが示されていなかったばかりか「四位以下は皆同じ〜」と 上位入賞者の発表しか行われていない。 「こんな大会 意味ないですね。来年以降参加しません」とおっしゃる方が何人も居られたのを 今更ながら思い出す。
大会そのものを透明性ある方向に導き 参加者個々に 自己の成績やその理由・今後の練習課題などを細かく教示する環境を作れば 今後参加者が増加し 素晴らしい選手達が 次々に輩出されることであろう。
本文については 大阪府交通安全協会の二推ご担当者に口頭にてお願いとしてお伝えしたが 今後少しでも大会運営に反映されればと期待する。