あきれて ものも言えない

この不景気にもかかわらず 先週商談が整った

メーカーからのバイクの到着を 首を長くして待っていた昨日 配送のトラックがやって来た

店の向かい側の歩道にトラックの左前後輪を乗り上げて停車し 斜めになったトラックから 当該バイクを降ろしている

「危なっかしい乗務員やなあ 大丈夫か?」

そう思いながら店内から見ていると トラックからどうにか無事降ろしたバイクを押して歩道の上をしばらく進み・・・・

なっなんと 段差20センチの歩道から 下の車道へ バイクを勢い良く押し出したではないか

フロントタイヤが車道の地面に着くと同時に 予想通り バイクのエンジン底部を通るマニホールドパイプが 段差の角に 「ガツン」

続いてリヤタイヤが地面に着くと同時に マフラー後端が 同じく「ガツン」

わたくしが見ているとも知らず 何食わん顔でバイクを押して車道を渡りわたくしの店に着くと

「まいど! ここにサインね!」

「・・・・あなたその前になんか言わんといかんのとちゃうの?」

「はあ?」

「バイクの底を たった今ぶつけたよね」

「はあ? そうやったかなあ?」

「とぼけたらいかんなあ 全部見ていたし ここまで音が聞こえてたで」

「・・・」

「これ見てみ」

バイクの底をライトで照らして傷の確認をしてみると

マニホールドとマフラー後端に 凹みと擦過痕が激しく付いている

しかもこの乗務員 「すんまへんなあ」 と へらへら笑いながら・・・・

こんな奴相手に怒ってもあほらしいので 

その後あわててバイクメーカーと相談し別のバイクを手配するも また一週間ほどの納期がかかると判明

お客さんとの約束の納期に まったく間に合わない

エキゾーストマフラー一式を部品手配し 運送会社が弁償する運びに話を進めた


部品が到着した今日 早速交換作業を進め お客さんの了解もいただき やっとの思いで胸を撫でおろしていると  運送会社の「事故担当」という男から電話があり 今から傷の写真を撮りにわたくしの店まで来る とのこと

一時間ほどしてやって来たその男 名刺も持っておらず

「いやー ドライバーが当てた覚えが無いちゅうとりまんねん」と・・・

その瞬間

わたくしの血圧はおそらく300くらいに跳ね上がったであろう

深く息を吸って 「あのなあ 責任者を呼んでちょうだい」と冷静に

おっとり刀でやって来た「所長」の肩書きを持つ男 手ぶらでやって来て

「とりあえず どうもすみません」  

「とりあえず?」

いろいろ問いただしてみると なんと その所長 事件の内容はまったく知らずに来ている有様

「ドライバーが 正しく事故報告してないのなら わたくしにも考えがある」

強く言うと

「明日 出直します。すみませんでした」


この温厚なわたくしを 脳卒中で 殺す気か!!!




それにしても

まおちゃん 銀メダルおめでとう!  安藤・鈴木両選手 入賞おめでとう!