《経済》 バイクが脳に影響? ヤマハ発動機が“脳トレ”川島研と調査へ
2009年9月25日


 ヤマハ発動機は9月下旬から、東北大加齢医学研究所(仙台市青葉区)の川島隆太教授の研究室とともに、バイクと脳の活性化の関係についての研究を始める。研究成果が低迷するバイク市場の活性化につながるのではないかとして、昨年に続いて実施する。

 バイクの種類の違いなどが脳に与える影響と、バイク利用時の精神的な影響についてアンケートを取る。グループ会社が運営し、国際公認コースのサーキットがあるスポーツランドSUGO(宮城県村田町)で10月まで、東京都内で10月から来年12月まで調査を行う。

 SUGOでは現役ライダー50人が参加。舗装路面やオフロードなど車両とともに走行環境を変え、専用の計測機材で脳の活性化の状況を調べる。東京近郊では2、300人のユーザーを募り、認知能力の検査やアンケートでバイクを日常的に使う人の精神面に迫る。

 昨年は現役とブランクのあるドライバーの違いなどを研究。「バイクに乗るとストレスが軽減され、脳が若返る」などの結果が判明した。川島教授は任天堂の人気ゲームソフト「脳を鍛える大人のDSトレーニング」の監修者として知られる。