道路凹凸が衝突の一因、国道バイク事故で国に賠償命令!

 バイクで国道を走行中、道路の凹凸にひっかかって道路脇の街路灯に衝突、意識不明の状態になったとして、静岡県島田市内の男性(31)と父親(62)が国を相手取り、治療費など計約1億9580万円の損害賠償を求めて訴訟を起こし、静岡地裁で17日、判決があった。


 財賀理行裁判官は道路の凹凸が事故原因と認め、計約6830万円を支払うよう国に命じる判決を言い渡した。

 判決によると、男性は2003年9月14日、バイクで同県藤枝市内の国道1号上り車線を走行中、道路脇の街路灯に衝突した。男性は頭を強く打って意識不明の重体となり、04年5月に意識が回復する見込みがないと診断された。

 判決で財賀裁判官は、「男性の前方不注意も事故の一因」としたうえで、バイクは道路の凹凸部分を通ったことでバランスを崩し、街路灯にぶつかった――と認定。国は、道路に凹凸ができたら速やかに補修する責任があったと指摘した。国土交通省中部地方整備局は「判決内容を十分検討し、関係機関と協議して対応を決めたい」としている。

(2009年6月18日00時52分 読売新聞)